微熱を迎えにきた

週刊漫遊未成年

読み方が分からないロックバンド 34

最近、読み方が分からないバンド名が多すぎる。も少し読みやすいキャッチーな名前はつけれなかったんかい。「34」これどうやって読むかわかる?さんじゅうよん?違います。さんじゅうしです。意味は三銃士ってことらしい。くそかっこいいバンドなんですけど、このバンド検索してもなかなか出てこない。どんくらい出てこないかって言うと「2」ていう元THE SALOVERSの古館祐太郎くんのやってるバンドくらい出てこない。

なんでこんな分かりにくいバンド名なのかは知らないが、とにかくかっこいい。三銃士って言うことでスリーピースで活動している。ベースのCHIKIさんが先日脱退したので、サポートを入れての形でやってるんですが、とにかくGt,Voのヨシザワカズキくんやばい。めちゃめちゃかっこいいライブする。熱量がすごい。どんくらいの熱量かって言うと唐揚げする時の油の温度くらい。つまらない例えはこのくらいにしておこう。

初めて34のライブに行ったのは下北沢daisy bar でBasementtimes企画のshowcase vol2 にて、その日は出演バンド全て大好きなバンドばかり。感情が高ぶりすぎてUNIQLOでTシャツを購入してしまう。

兄と行ったが、正直、今までのライブで1番良かった。高校時代、毎日の部活で少し嫌気がさして、もやもやしていた自分を殴り倒して、その日のライブに連れていきたい。最高でした。

音がうるさすぎる。

音がうるさい。うるさいってマイナスな表現だと思われるかもしれないが、俺の場合は、褒め言葉です。うるさければうるさいほどいい。ライブハウス出ても、耳が終わってる。早めに耳鼻科に行きたい。

34

34の魅力って歌詞の美しさにあると思ってて、ポップな曲の歌詞って良いように見えて実はありきたりで、どこにでもある言葉を並べたようなものばかりだけど、34の言葉は鋭い。鋭利な刃物で聴き手に殴りかかってくる。洋包丁じゃなくて、完全に和包丁。純鋼。手入れしないとすぐ錆びる。使ったらすぐ洗ってペーパーで丁寧に拭かなきゃ純鋼はすぐ錆びるからね。その辺に転がってるステンレス鋼の洋包丁って誰でも使いやすくて、misonoとかやっぱりいい包丁だと思うんだけど、何か物足りない気がしませんか?34はキレッキレに研いだ切れ味白ゲージの和包丁で「つんざく。」グサッと。でも痛くはないんだよね。どちらかといえば優しさみたいなものを感じる。日本語に対する愛を感じる。聴いていて心地がいい。showcaseで最初にやった曲が「NAVY」ていう曲だったんだけど、俺の求めるものがココにあるわ。っていう感じ。

これが聴きたくて色んなバンド漁ってたんだよっていう。やけにリアリティのある歌詞も好きだけど、34の歌詞は文章としてというか、絵画的な美しさがあると思う。ノートに歌詞を書き写したくなる。俺の中学時代のノートは好きなバンドの歌詞で埋め尽くされてました。先生の板書は破り、石神井川に投げ捨ててた。

サウンドはハヌマーンに近い。てゆかハヌマーン。純正ジャパニーズオルタナでギターロック、ありがとうございます。

俺は「japon」ていう曲が好きで何度も繰り返して聴いてた。その曲の冒頭「ありきたりな愛猫家は言う」

ほら。もうちょっとだけ気になるでしょ。どうぞ。

イントロからクソ熱い。

日本語の美しさってやつをビンビンに感じて欲しい。文章を読み続けるのって普段から本読んでたりする人じゃないと、結構体力使うかもしれない。この記事だって、読めないよっていう人いるだろ。読んどけ。いや34を聴いとけ。聴くだけなら500円くらいです。

apple music
https://www.apple.com/jp/apple-music/

この前、廃盤になってた2ndep「眉唾物」が各サブスクリプションで配信が開始されました。おめでとうございます。これからもどんどん突き刺してくれ34。純鋼、純和製オルタナロックバンド「34」ぜひ。

聴くべき音楽だと。

EggsID:34_sanjushi
https://eggs.mu/artist/34_sanjushi/

https://twitter.com/34_sanjushi
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